このコーナーは パソコン通信 J&P Hotlineに掲載したレポートを紹介します。
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94年9月12日掲載 |
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94年10月19日掲載 |
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94年10月22日掲載 |
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94年11月6日掲載 |
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94年11月13日掲載 |
多武峰 談山神社 |
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94年11月27日掲載 |
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94年12月4日掲載 |
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95年4月12日掲載 |
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95年5月2日掲載 |
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96年4月22日掲載 |
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97年6月1日掲載 |
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97年11月17日掲載 |
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94年11月13日掲載 |
多武峰 談山神社 |
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目が覚める。窓の外はほんのり赤みを帯びて明るさを取り戻そうとしている。時計を見ると6時半、日の出直前だ。この辺は東側の山の上から出るので若干遅い。窓を明けると雲はほとんどなく紅葉を取るにはいい条件だ。先週は曇天だったので写真の仕上がりは冴えなかったが今日なら大丈夫だろう。 晴れた、そう思うと重い体の中に元気が出てくる。すぐさま 出発の用意だ。フィルムは夕べのうちに用意してあるのをカメラに装填する。朝食だ、空腹のまま出てしまうと あとでひどい目にあうのは十分承知している。 自転車を取り出し最低限のチェック。特にタイヤの空気圧には気を使う。 バッグを取付け、ボトルをはめる。そうそう 距離計をつけなくては。 次は体をほぐさなければいけない。朝の冷たい空気の中で手足をほぐす。 週を追うごとに空気は冷たさを増すようだ。秋がすぎ冬の訪れを感じる。 いつもの広域農道を走り明日香へ抜ける。所々 色づいた木々や柿の木を見ながら走る。稲刈りの終わった田圃にわらを束ね幾本も立てている。朝もやが日を受け何ともいえない景色になる。 明日香は今年に入って何度目だろう。最近ではお決まりコースとも言える。石舞台、今日は回りも色づき いっそうの趣を感じる。誰が何のために作ったのか。 不思議なものである。 石舞台の前を通り過ぎ集落の中へ入って行く。新道も工事されているが途中までであり 風情を感じるために旧道を行くことにする。 野良仕事にいくおばぁちゃん。朝早くからご苦労さまです。 道はだんだんと上りがきつくなっていく。振り返ると遠くに葛城山が見えている。 暫く行くと古い神社があり道はそこで山道にかわる。手前に立て札が立っておりそこには「この道は自転車では通り抜けられません。」と書いている。 う〜ん これはどういうことか。おまけに「徒歩の方も道幅が狭く地道ですので気をつけて下さい。」なんて書いてある。 行くべきか引くべきか。思案するがなかなか思いきれない。地図を見る。地道と思われる距離地図上で約700m。 標高差はどうだ。現在地点は320m、抜け出る辺りが最高点で520m およそ200m程ある。 確かに入り口ですでに流水の為 ガレ場に近い状態である。かなり担ぎが多くなりそうだ。 時計はすでに9時近い。仮に1時間かかってもそのまま帰れば午前中には家に戻れるだろう。 決行だ。 道はすでに乗れる状態ではなく 押して行くしかない。道幅は広くて1m、しかし水の流れがえぐっているため中ほど1/3は溝になっている。自転車と体が溝を挟むような形で押し進む。 土が濡れているので靴が滑る。普段の走行にはデッキシューズを使っているので山道では滑ってしまう。失敗だ。山越えは分かっていたのに靴を替えるのを忘れている。いまさら戻るわけにもいかない。足もとに注意を払い進まざるをえない。 木立の中を進む林道はレンタサイクルを利用している人には無理なコースだと実感する。しかし これぐらいならば今まで何度も経験している。行けそうだ。 先のことは考えず進むしかない。だめなら引き返すさ... 進むにつれ道は険しくなり、若干岩場を登らなければならなくなる。いよいよ担ぎか。ポンプの取付け位置を代え担ぎやすくする。足もとが気になる。 倒木の下をくぐり岩場を上り道は高度を上げる。手元の高度計の数字は目的地に近づいていることを示している。途中 ハイキング者の為の行き先案内の立て札があり 道を誤っていなかったことを確認する。 回りの景色は尾根に近づいていることを感じさせる。あとどれくらいだろう。 幾度となく立ち止まり ボトルの水を口に含む。汗を拭う。吐く息は曇り気温が低いことを知らせる。 幾度かの担ぎを経て道は尾根にたどりつく。わずかばかり乗車が可能だ。ペダルに足を載せる。落葉を踏み、小枝を踏み進む。1分も走ったろうか。 道は切り通しにようになり降車する。しかし その先は明るく開け 林道の終わりを告げている。 抜けた! 何とか無事に抜けた。時間は30分程だった。 思ったほどかかっていなかったことにほっとする。これなら 談山神社で時間が取れそうだ。 談山神社、ここには重文の十三重塔がある。木造としては世界唯一の物だそうだ。 多武峰とは談峰(だんのみね)、談山(かたらいやま)、談所が森(だんじょがもり)の集まりで�限膕讐�新談合の地�犬琉嫐�だそうだ。 境内はすでに多くの観光客が入っており 大部分は紅葉を撮影にカメラを抱えている。考えることは みんな同じである。高価なカメラの中 私は12年以上前の小型カメラでうろうろする。以前は私も1眼レフに交換レンズが当たり前になっていたが 今は原点を見つめる意味もあり この小型カメラ1台で撮っている。 (単に1眼レフが重くて持ち歩くのが大変との意見もある(^ー^;) 観光客の合間を縫って残りのフィルムすべてにここの風景を収める。 先週とはうってかわり空が青い。紅葉とのコントラストがまぶしい。写真の出来が気にかかる。自転車でなければフィルムは数本持ち歩くのだが今回も1本勝負だ。少し後悔してしまう。 団体客だろうか。一斉に入ってきた。入れ違う様にここをあとにする。 周辺は道も狭く勾配もきつい。おまけに参拝客が多いので走りにくい。 道が狭い上に路線バス、臨時便、観光バス、乗用車とごった返している。 路線バスはトランシーバを持った誘導員が随所に待機しているのだが 観光バスがリズムを狂わしたようだ。どうにも動きが取れなくなったようでガイドが降りてきて乗用車にバックを依頼している。自転車といえども前に進めない状況になっている。 やむなく車が動きだすまで待つがその後も車の流れに沿うしかない。 ようやく渋滞の列を離れる事ができた。あとは帰るだけだ。11時過ぎには戻れるだろう。 久しぶりの山越え、好天。今日は満足に足りるコースだった。 |
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